🦴 1. 代謝性骨疾患(MBD/くる病)
- 原因:カルシウムやビタミンD3の不足、紫外線照射の不足。
- 症状:骨の軟化や変形、食欲不振、痙攣、骨折など。
- 治療法:
- カルシウムとビタミンD3の補給。
- 適切な紫外線照射(UVBライトの使用や日光浴)。
- 重度の場合は獣医師による治療が必要。
🦠 2. コクシジウム症(寄生虫感染)
- 原因:コクシジウムという原虫の感染。
- 症状:軽度の感染では無症状。重度になると下痢や軟便、食欲不振。
- 治療法:
- 駆虫薬(サルファ剤やトルトラズリル)の投与。
- ケージ内の清掃と消毒の徹底。
- 再感染防止のため、糞便検査の実施。
🧴 3. 皮膚疾患(脱皮不全・真菌感染など)
- 原因:湿度の不適切な管理、栄養不足、紫外線不足。
- 症状:脱皮の皮が残る、皮膚の乾燥やひび割れ、炎症。
- 適切な湿度管理(ケージ内の湿度を40~60%に保つ)。
- 必要に応じて脱皮の補助。
- 真菌感染の場合は抗真菌薬の使用。
💧 4. 高尿酸血症(痛風)
- 原因:高タンパク質の食事、脱水、腎機能の低下。
- 症状:関節の腫れ、食欲不振、活動性の低下。
- 治療法:
- 尿酸の排泄を促す薬の投与。
- 食事内容の見直し(高タンパク質の摂取を控える)。
- 十分な水分補給。
🐣 5. 卵胞鬱滞(卵詰まり)
- 原因:産卵環境の不備、カルシウム不足、代謝性骨疾患の既往。
- 症状:腹部の膨張、食欲不振、活動性の低下。
- 治療法:
- ホルモン剤の投与による排卵促進。
- 必要に応じて外科的手術による卵の摘出。
🦷 6. 口内炎・顎の腫れ
- 原因:細菌感染、口内の傷、栄養不足。
- 症状:口内の炎症、顎の腫れ、食欲不振。
- 治療法:
- 抗生物質の投与。
- 口内の洗浄と消毒。
- 重度の場合は外科的処置が必要。
🧠 7. 神経障害
- 原因:カルシウムの過剰摂取や排泄障害、脱水、その他の代謝異常。
- 症状:痙攣、運動失調、意識障害。
- 治療法:
- カルシウムの代謝を促進する薬の投与。
- 水分補給と電解質のバランス調整。
- 獣医師による精密な検査と治療。
🛡️ 予防と早期発見のポイント
- 適切な飼育環境の維持:温度、湿度、紫外線照射を適切に管理する。
- バランスの取れた食事:カルシウムとビタミンD3を含むバランスの良い食事を提供する。
- 定期的な健康チェック:日々の観察と、異常が見られた場合は早めに爬虫類を診察できる動物病院に相談する。
フトアゴヒゲトカゲの健康を維持するためには、日々の観察と適切な飼育管理が重要です。異常を感じた場合は、早めに爬虫類を診察できる動物病院に相談しましょう。
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