エボシカメレオン(Veiled Chameleon / Chamaeleo calyptratus)の分布について、詳しく解説します。
🗺️ 原産地(自然分布)
✅ 主な自生地:
- イエメン(特にアラビア半島南西部の山岳地帯)
- サウジアラビア南西部
これらの地域は、アラビア半島の中でも比較的降水量があり、植物の多い高地の乾燥林や山岳地帯です。
🌿 生息環境の特徴
環境 | 内容 |
---|---|
標高 | 約500〜2000mの山岳地帯 |
気候 | 半乾燥〜乾燥帯、日中高温・夜間涼しい |
植生 | アカシアなどの低木林や果樹園、湿度の保たれた谷筋 |
水分 | 夜間や早朝の霧、朝露などが主な水分源 |
エボシカメレオンは乾燥環境に比較的強い種であり、他のカメレオンに比べて飼育がしやすいのもこの適応力によります。
🌍 移入分布(野生化した地域)
ペットとして世界中に流通した結果、いくつかの地域では外来種として野生化しています。
❗ 野生化している主な地域:
地域 | 状況 |
---|---|
🇺🇸 アメリカ・フロリダ州 | 野生個体群が定着し、環境省によって**侵略的外来種(invasive species)**とされている |
🇺🇸 ハワイ諸島(マウイ島・オアフ島) | 密放飼により繁殖、違法飼育・放逐禁止対象 |
🇰🇪 ケニア(報告あり) | 少数の導入例、定着未確定 |
✅ まとめ
- 🔹 原産地:イエメン・サウジアラビア南西部の山岳地帯
- 🔹 生息環境:乾燥高地だが、朝露や霧など湿度のある場所に適応
- 🔹 野生化例:フロリダ・ハワイでは外来種として繁殖中
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