デュビア(Blaptica dubia)の繁殖は比較的簡単で、適切な環境を整えれば自然にどんどん増えていきます。以下に、繁殖のために必要な条件、管理方法、トラブル対処法などをまとめました。
🐞 繁殖に必要な基本条件
要素 | 条件 | 備考 |
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温度 | 28〜32℃ | 繁殖適温。25℃以下では産仔数が激減します |
湿度 | 50〜70% | 高すぎはNG。通気を確保してカビ防止 |
エサ | 高タンパク+野菜 | 繁殖個体にはプロゼリーや魚粉入りフードが◎ |
ケース | プラケース・衣装ケースなど | 広くて隠れ家(卵パック)多めが理想 |
照明 | 不要 | 暗所を好むため、照明は基本的に使わない |
🧬 繁殖のしくみと周期
- 繁殖方法:卵胎生(卵ではなく、直接子どもを産む)
- 妊娠期間:約60日(環境により前後)
- 1回の出産数:20〜40匹程度
- 繁殖サイクル:成虫になってから2〜3ヶ月で繁殖開始、2〜3ヶ月ごとに繰り返す
🏠 繁殖環境の作り方
- ケースの選定
- 大型プラケース・衣装ケースなど
- 逃走防止にフタ付き+メッシュ加工(通気性重視)
- 床材と隠れ家の設置
- 卵パックや段ボールを縦に立てて配置(隠れ場所を増やす)
- 床材はなし or キッチンペーパー(掃除しやすさ重視)
- 温度管理
- 冬場や低温時はパネルヒーター+サーモスタットを活用
- ケース内温度が28〜30℃をキープするよう調整
- 餌・水分管理
- 高タンパクフード(デュビアフード、爬虫類フード、魚粉など)
- 野菜や水ゼリーで水分供給
- 食べ残しは毎日取り除く
👶 ベビー管理のポイント
- 生まれたてのベビーは非常に小さく、卵パックの隙間にいます
- 親と同居可能(共食いはほぼない)
- 餌は同じでOKだが、水分は特に意識して与える
⚠️ 繁殖トラブルと対処法
症状 | 原因 | 対処 |
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繁殖しない | 温度不足、オス・メス比率不良、栄養不足 | 温度を30℃前後に維持、エサを見直し、メスを多く保つ(オス1:メス4〜6が理想) |
妊娠途中で死ぬ | 湿度・温度の急変、栄養不良 | 安定した環境と十分な栄養管理 |
奇形・脱皮不全 | 湿度不足 or 過剰、カルシウム不足 | 湿度管理とカルシウム添加ゼリー導入を検討 |
✅ 繁殖成功のコツまとめ
- 温度を**28〜30℃**で安定管理(ヒーター必須)
- エサは高タンパク+野菜・ゼリーをバランスよく
- 通気性が良く、湿度が高すぎない環境
- メスが多い環境を意識(オスの数は抑える)
- ベビーや若齢個体の取り扱いに注意しつつ、掃除もこまめに
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