ジャイアントミルワーム(Zophobas morio)の蛹化(ようか)・成虫化は、少しコツが必要です。以下にわかりやすく手順とポイントを解説します。
🐛 蛹化(さなぎになること)・成虫化の方法
■ 基本の流れ
ジャイアントミルワーム(幼虫)
↓ ※単独飼育に切り替えると…
蛹(サナギ)になる(1〜2週間)
↓
成虫(黒くて硬い甲虫)に変化(1〜2週間)
🔄 蛹化のさせ方
ジャイアントミルワームは、集団生活では蛹化しません。蛹になるには「他のミルワームがいない=ストレスが少ない」環境が必要です。
■ ステップごとの解説
手順 | 内容 |
---|---|
① 成熟した個体を選ぶ | 5~6cm程度の太くてしっかりした個体を選ぶ(成長しきっていないと蛹化しない) |
② 1匹ずつ分ける | 小さなカップやフィルムケースなど、暗くて静かな場所に1匹ずつ入れる |
③ 床材を入れない or 薄く敷く | 紙キッチンペーパーの切れ端などでもOK。潜る必要はない |
④ 温度管理(25~28℃) | 蛹化を促進させるのに適した温度 |
⑤ 数日~2週間待つ | 動かず「C字型」に丸まっていたら蛹になる準備中。途中で揺らさないこと |
🐞 成虫化について
蛹になってから約1〜2週間で、成虫の**甲虫(黒いツヤのある昆虫)**になります。
■ 成虫の特徴
- 最初は白っぽい→徐々に茶→黒に変化
- 体長約2.5cm
- 寿命:約2~3か月
- 夜行性・飛ぶこともある(軽くジャンプ程度)
- 共食い注意(広いケースに分けるとよい)
🧬 繁殖もできる?
可能です!
- 成虫をオス・メス一緒にしておくと自然に交尾
- 1〜2週間後に床材内に卵を産む
- 約1~2週間で超小さなミルワームが誕生(初令幼虫)
※繁殖目的の場合は、床材に小麦ふすま+オートミールなどを厚めに敷き、定期的にふるいで幼虫を回収します。
⚠ 注意点
- 蛹を不用意に触ると死亡率が上がるため、絶対に揺らさない
- 蛹や成虫の管理も温度・湿度の安定が重要
- 成虫同士で共食いが起こることがあるので、餌(果物など)を与えるとよい
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